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文理選択

城陽駅から徒歩1分、学習塾湧学館です。

高校1年生から、文理選択の相談がありました。

文系か、発展の文系か、発展の理系か、

どれにすればいいか、という相談ですね。

明快な答えはありません。高校生は特に、目指す進路や価値観がバラバラなので、その子に応じた進路というものがあります。

大学進学を将来考えていて、自分の学力を上げておきたいなら発展クラスに行くべきですし、

理系に興味が向いているなら理系、文系に興味が向いているなら文系です。

数学が得意で好きなら理系、国語が得意で好きなら文系、ということもできますね。

このように、自分の思いをきちんと分析できている子は、

ポジティブな進路選択ができます。

しかし、私の経験上は、こういった前向きな進路選択ができるのは半分程度で、

もう半分は、

「やりたいことがわからない」

「将来のことなんてまだ考えてない」

こういう状態です。

無理もないと思います。高校1年生で将来のことをはっきりと言える子の方が珍しいです。

でも、いつかは考えなければいけませんね。

そこで、文理選択が、将来のことを考える良いきっかけになります。

こういう事情もあって、私は大体、大学に行く意味や行った先のこと、

行かなかった場合のことなど、一般的なことを話します。

看護師や、保育士、美容師など、興味のある職業を一緒に調べたりもします。

「専業主婦になりたい」という子もいます。厚生労働省のデータを引っ張ってきて、専業主婦世帯が減っている事実を見せてから、

それでもなりたいか、なりたいならどうすればなれるかを考えてみることもあります…。

それで大学に行きたい、もしくはもっと学力をつけたい、と思うなら、発展クラスに行けば良いですから。

もちろん、普通科文系でも4年生大学に行けないというわけではありません。

普通科であれば、指定校推薦を狙って内申点を貯めておくのが現実的な路線ですが、これは確実ではなく、リスクもあるということも伝えます。

将来のことが定まっていないのは悪いことではありませんが、

時々現実の世の中を見つめて、自分の歩む道を考える必要がありますね。

私はこの手助けをしているというイメージです。

どうしても職業上、勉強の価値はかなり高く信じている方なので、

そちらに熱が行ってしまうこともありますが…笑

塾の先生のポジショントークとしてはこうなる、という前提で聞いてもらいます。

しかし、高校生の進路選択は、最終的には自分で考えて自分で選ぶ必要があると思っていますので、

進路選択について、こうしなさいああしなさいということはありません。

あくまで、相談に乗って私の意見を言うだけですね。調べるきっかけがないなら、一緒に調べます。

方向性が決まれば、そのサポートもするだけです。

並んで走っているイメージですね。自転車の補助輪の役割になれればいいと思います。