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採点力

城陽駅から徒歩1分、学習塾湧学館です。

普段、問題の丸つけは生徒にはやらせていません。

ですが、自習日は自分でやってもらうことが基本です。

昨日は自習日だったので、

「丸つけをした後で、こっちにそれを持っておいで」と伝えた生徒が数名いました。

予想していた通りですが、丸つけが間違っています。

大文字で書かなければいけないところを小文字にしている

クエスチョンやピリオドを忘れている

マイナスをつけ忘れている

分母と分子が逆

数式を書いていないのに丸をしている

漢字を間違えているのに丸をしている

など、列挙すれば数えきれないのですが、

心配していることはこういうことです。

「間違っているところを直す」という過程は学力を上げる基本動作ですが、

間違っているところを丸にしてしまっていては、学力を上げる機会が失われてしまいます。せっかくの栄養を取り逃しているようです。

ですから、自習日でも、丸つけをした後でこっちで確認してもらう子もいます。

特に中1はそうですね。放っておいてはいけません。

丸つけが間違っていることを指摘して、

「間違っているところをもう一度探して確認して、持ってきて」と、伝えます。

この子たちに悪意や適当な気持ちはないのです。単に注意力、採点力というのか、それらが不足しています。

ですから、「あれ、まだ間違っているところがあるのか、どこだ」と、探させます。

この過程を踏ませることが大事ですね。

段々と丸つけの力も上がってきて、補助輪が外せるようになってきたら、自習日もチェックから外れます。

勉強中の様子は観察していますので、怪しい子がいたらチェックですね。

採点力もつけさせていけば、問題の見間違えなどもなくなりやすいでしょう。繰り返していると、「前より変なミスをしなくなったな」と思うタイミングが出てきます。

地道につけさせるしかありませんね。