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地道に育てる

昨日は自習日でしたから、社会の勉強や理科の勉強をする子が多かったです。

「覚えたら確認に持っておいで」と、私は言います。

社会のワークをやらせっぱなしでは、本当に覚えているかわかりませんから、

1年生や2年生には特に、暗記の確認に来てもらいます。

その時、覚えてきた言葉の意味も確認できます。

「荘園って何?」と聞くと、ほとんどの子が答えられました。素晴らしい。前回のテストでも聞いてましたからね。

「挙兵って何?」と聞くと、答えられず。兵を挙げることだよ、と伝えましたがイマイチの反応ですから、兵士を集めて戦を始めることだよ、と伝えます。

最初から、戦を始めることだと教えるのは簡単ですが、挙兵→兵を挙げるという発想をまずは持って欲しい。そういった思考回路も作りたいので、

私は、説明をだんだんと簡単にしていく手法を取ります。

挙兵→兵を挙げるという、漢字から類推するのは、国語の勉強みたいですね。そういう意味では、やはり国語は全ての教科の源になっていると感じます。

「十字軍って何?」とも聞きました。社会が苦手な子は、答えられません。

だから、調べてもらいました。教科書を見ながらでも良いので、十字軍とは、聖地イェルサレムを取り返すためにキリスト教が遠征した軍隊であると、言ってもらいます。

社会が苦手な子の多くは、意味を理解しようとしていません。語句を丸暗記するのみです。だから、その習慣を少しずつつけさせたいですね。

目の前の定期テストのことだけを考えると、マシーンのように語句だけを覚えさせるという戦略もあるのですが、

それでは質の悪い突貫工事のように、長い目で見たときに、持ちません。学年ごとに難しくなっていく知識に追いつきませんし、入試問題を理解することができません。

私の考える社会の定期テストの最終ゴールは、どの語句も説明できることです。これができるようになった子は90点以上になりますから。

語句の意味を調べることは、時間もかかり、すぐに点数が上がるわけでもない、地道な作業です。しかし、長い目で見たときには、これの蓄積が必要になります。

定期テストの勉強をさせつつも、思考力も鍛えたい。バランスを取ってやっていきたいですね。