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令和6年度公立高校中期選抜 国語

今日は中期選抜ですね。みんな頑張っていることでしょう。

国語を解きながら、メモや感想を書いていきます。特にまとめてないので、見づらいかもしれませんが、ご興味のある方だけどうぞ。

大問1

形式は変わらず、いつも通りの古文。登場人物も1人しかいないので、読解に困ることは少ないのでは。大臣が何をして何を考えているのかを捉えたい。

1
それまでの文から、井戸の底を見て大臣の人相があったけど、鏡を見ると人相がなかった、ということを理解していれば正解できる。素直な問題。

2
空所補充。Aの後が「相なし」Bの後が「相あり」なので、Aが鏡Bが井戸は確定。あとは遠いか近いか。普通に考えても、井戸の底を見るには遠く、鏡を「とりて見る」時は近いはず。その後の内容から考えても、遠い将来大臣になる、ということなので井戸の方が遠くて鏡の方が近いという選択肢を選ぶ。

3
現代仮名遣い。いつも通りで平易。

4
漢文の書き下し。時々でるが、書き下しの基本がわかっていれば平易。

5
大臣の人物像を選ぶ。自分の体験した事象から、「その後しづかに案じ給ふ」描写もあり、考察も導いていることから、分析力のある人物だと判断する。

6
会話文中の「予想通り」、井戸の底を見た時と同じように、遠い将来大臣になったということ。それに該当する「はるかに程へて」を抜き出す。ちょっと探しにくいかも。

大問2

現代文。中期にしては難しい…。抽象度が高い文章。これが一限目で、受験生のメンタルが心配になった。前期で特訓している子は大丈夫かな。

7
傍線部の説明。内容理解。この時点で、「意味的理解」と「感覚的な理解」との違いをわかっている子は読解力が高い。もう少し先を読んでから、戻ってきて解いてもいいと思う。ただ、感覚的なヴィヴィッドの現れ、と後に書いてあるので、それの具体例が書いてあるものを選べばいい。

8
文法問題。自立語付属語に分けるもの。平易で解きやすい。引っかかるポイントは、最後の「の」と「が」を分けるところくらいで、文法問題の演習量を積んでいる子には余裕のはず。

9
漢字の成り立ち問題。これもよく出てくるので、対策している子にとっては余裕。

10
漢字の書き取り問題。「灰」色。平易。

11
脱文挿入。1で、「意味に囚われている」との言い換えが後の文に「意味の衣に覆われた世界」と続くので、他の選択肢を潰した後、すぐに選べるのではないか。

12
漢字の読み。「澄んだ」すんだ。平易。

13
内容理解。「そのような平板な認識」の言い換えは、前文の「意味的同一的認識」のこと。この文でいう「意味的理解」であり、それがわかっていれば選べる。

14
「先立つ」の活用形。下に「出来事」という名詞があるので連体形。同じ選択肢も、「こと」という形式名詞があるのですぐに選べる。秒で解いて時間を節約したいところ。

15
「いざなう」と「安易な」の意味を選ぶ。難しくはないはずだが、国語が苦手な子で、日頃から語句の意味を調べる習慣がないと難しいかもしれない。

16
段落同士の関係の理解を問う問題。いつも出るが、多分正答率は低い。全ての文章を振り返らなければいけない上に、その関係を聞かれる。よく読めばイの「根拠を示し、これまでの論をまとめている」が変だとわかる。

17
会話文中の空所補充。これまでの文章を理解できているかどうかで、すぐに探せるかのスピード、正確に探せるかの精度が違ってくる。結局は文章読解力があるかどうか。
Aの前に「意味の支配」はとあり、その後に「日常性はささえられている」とあるので、「感覚の惰性化を引き起こす」的なことが入るかな?と思ええるかどうか。それに似た言葉たくさんあるのだけれど、2段落の最後に「意味の支配をもたらし、それが〜」ともあるので、これを選ぶ。

18
Bの前は、「意味の衣に覆われた世界では」とあるから、そういった世界ではどうなるのか?を考える。本文でも繰り返し言われていることで、複雑に言い換えられている選択肢でもないので、すぐにアを選べるはず。イの惰性に陥っていた感覚がざわめくとかウの私たちは満足を与えられる、エの感覚的情感的な現れがさまざまに現れるのは「先意味的世界」の話だから不適。

19
意見文、報道文、随筆の違い。報道文は事実を伝える文だとわかりやすい。随筆や意見は「自分の意見を伝える」点は共通だが、根拠がある方は意見文の方。これまでに随筆を読んで、「随筆ってなんだろう?」と疑問に思って調べた経験があるならわかりやすい。

20
漢字の画数の問題。「楷書」にした時の画数を選ぶ。画数はほとんどの受験生はあまり勉強したことがないかもしれないので、普段の漢字を正しく書いているかどうかが問われる。

解いた感想としては、中期にしては現代文が難しかった気がします。

日頃から抽象度の高い文章を読むことが求められます。

また、文法問題や漢字、古文は対策すれば点が取れるので、こっちをサボらずにたくさん勉強しておくことが、国語でこけないコツになってきます。

それから、日頃から文章を読んだ時に、わからない単語を調べる習慣を持っておくと良いですね。今はスマホがありますから、子供でもすぐに調べられるので便利ですね。