文型

高校1年生の子が、文型で苦戦していました。

文型とは、高校生で最初に習う、SVOCに英文の要素を分ける単元です。

高校入試では、文法の知識よりも、長文読解が大きくウェイトを占めていますから、

文法が完全にわかっていなくても、押し切れてしまいますね(基礎力は必要ですが)

ですが、高校の学習内容や、大学入試を考えると、

文法事項をもっときっちりと押さえていないと、得点できない問題が増えます。

共通テストは、長文読解で全て構成されているので、本当に文法っているの?と思う子もいるかもしれませんが。

それでも、長文を正確に読むには文法の知識が必要ですし、

大学のレベルが高くなればなるほど、文法の知識が必要な問題を、長文中で出題されます。

国公立大学では、省略や倒置が混ざったり、整理された文法知識が要求されたりと、

英文の構造把握能力が問われますね。

そのために、今習っている文型の単元が大活躍します。

適当にやるのには、あまりに勿体無い単元です。

英文を文型や要素に分けることは、どちらかというと国語的で、

読みこなすだけと違って面倒かもしれませんが、必ず役に立つのでやっておきましょうね。

もちろん英語は、単語や長文読解など、「読解慣れ」だけでも相当に戦えるようになるのですが、

それだけでは頭打ちします。偏差値でいうと、60くらいでストップするのではないでしょうか。

実際、私がそうでした。単語や長文だけでは伸びが止まってしまうんですね。

私は文法も、理解していないつもりはなかったですが、伸び悩んだ時はまだまだ甘く、

そこから英文の構造把握や、文や段落ごとのつながりに注目する(いわゆるパラグラフリーディング)ことで、

壁を突破できました。

ですから、英語は、単語と長文に加えて、文法事項も並べてマスターしていく必要があると、確信しています。

文法だけでも、伸びないんですけどね。単語、長文、文法、3つ揃って初めて伸びます。

高校1年生の子は、これから3年間、3つとも揃って学習できるようにしましょう。